ねこまんま的オタク論

すいません、更新滞っていました。
理由はROの1.5倍とW杯です。


遅ればせながら5kHitありがとうございます。
六月終わったらなんか面白いことやろうかなと思います。


さてさて、私は、デスクトップにRSSを設置しており、良くはてなの質問は見て回っています。
そこで、お、これは!と思った質問には回答することもまれにあります
(回答しているのは別アカウントが多いですが)


そこで、今日はこんな話題です。

<質問内容>
オタクがなぜ気持ち悪がられるのか教えてください。悪意を含むように感じられる表現、他人を精神的に傷つけるような表現は禁止します。また、反論は終了後にコメント欄で・もしくははてなブックマークコメント欄で行ってください。解答を表示するだけでポイントを使用してしまいますので、内容の伴わない意見などもご勘弁ください。

自分はアイドルのイベントの整理員のアルバイトをすることがある非オタクなのですが、オタクという人種はそう嫌いではなく、どうしてあそこまで世間的に鼻つまみ者になっているのか、予想は立つものの確証が持てません。冷静で建設的なヒントをいただけると嬉しく感じます。

TBアドレス:http://q.hatena.ne.jp/1150427825


 そこで、回答を拝見させてもらいますと、大抵のものがマスコミの影響だとかいったオタク以外の外部的な原因を考察する人と、オタクが不潔だとか、行動様式がダメだとかいう、オタク自体に原因を回答が大半を占めます。もちろん、メイド喫茶やアキバ文化、そしてオタクと、マスコミがあれだけ騒ぎ立てるか社会的に認知されたことは否定のしようがありません。それに、「ののしられても仕方ないよなぁ」と思える、社会的適応度が低いオタクも多数存在しています。
 
 
 しかし、オタクが気持ちがられる原因をオタクだけに求めることは、果たして正しいのでしょうか。一部の回答者さんは「人間は理解しがたいものを本質的に恐れたり蔑むもの」といったオタク以外に原因を求めている発言も見受けられました。しかし、より本質的なオタクを蔑む側におけるストレス・劣等感・自己肯定欲などが入り混じる、心の闇については触れられていないような気がします
 
 
 そこで私は、他の回答者さんの二番煎じをしても仕方ありませんし、オタクを蔑む側にスポットを当てて論じてみました。私の回答と質問者さんのコメントをもう少し深く分析してみようかとおもいます。私の回答は太字であらわし、回答者さんの回答は青字で示します。
 
  
少し質問の意からそぐわないかもしれません。
オタクをけなす理由、それはオタクをけなす側のほうにもかなりあるのではないでしょうか。
今の世の中、自分の道をはっきり見据え、根拠ある自信を持って生きている人が少ないと思います。
だから、そうして人をけなすのです。オタクをけなすことにより「ほら、自分は彼らと>ちがってこんなにも正常だ、清潔だ、コミュニケーション能力が高い」という意識をほぼ無意識的に持ち、心の安息が得られるのだと思います。


という部分に対する質問者さんのコメントは


ちょうどひとつ上の回答で得られた構造の問題ですね。全面的に自分の質問の意に相応しい回答です。ありがとうございます。


要するにこの部分で何がいいたいかというと、オタク批判することで「俺普通ーーー」「俺マジメー」って優越感に浸りたいんじゃないの?ということです。


だから、けなす理由はオタクでも三流大学卒でも家系でも、何でもいいのです。


に対しては質問者さんは


これも大きな興味をそそられる指摘です。血液型や星座や、高校生だと部活がどこだとか、そういった理由でも発生する差別なのかもしれません。
 

確かにそうですね。もっと悲痛な差別は、生まれ(特に部落差別)と、身体的特徴といった、本人にはどうしようもない差別だと思います。オタク差別をしている方々は、きっとどこかで別な理由で人を差別していることでしょう。結局、けなしている本人が自己のしていることの醜さに気がつかない限り、理由を変え、対象を変えその差別は続くのです。


また、劣等感というものがあります。もちろん、誰かにいじめられた、上司に頭が上がらないという理由での劣等感もあると思います。ですが、より考えられるのは、程度がとても低いオタク(ほぼ一般人)が中程度のオタクをけなす。そうして中程度のオタクが不快感を感じてけなす対象は、もっと重度(表現が悪くて申し訳ありません。)のオタクを「うちもオタクだけど、あいつよりマシだよなー」「私はアニメのオタクではあるけど、フィギュアまで手を出すのはキモい」というようにけなすという連鎖を繰り返しているようこともあるかもしれません。


質問者さんは

古くから指摘されているいじめの構造と同じで、ブルーハーツも歌っているようなことですね。


 その通りです。いじめということを意識して書いたので、期待通りの記述です。いじめる理由は、自分の心が(主に劣等感)で満たされていないからいじめるのであり、いじめる側に大きな問題があるのです。これについては別なエッセーで述べます。



もしくは、ただ単に熱中できる趣味がない人間の僻みともいえるでしょう。

に対して、質問者さんは


非常に強く共感します。オタクは最近「文化」になっていて、オタク全体としてはひとつの文化圏を形成しています。オタクの集合体に圧倒される感覚を“一般人”が持っているかはわかりませんが、そういう「旬」なものに「自分がついていけていない」ことから「疎外感」を覚えるという関連は、もしかすると、あるのかもしれません。


個人的な体験談ですが、運転免許取得の合宿に行った際に気が合う合宿生と盛り上がっていたら、ヤンキー的な集団から妙に睨まれていたようです。あとになってそのヤンキーたちと仲良くなったときにその話を聞いて驚き、その理由として「自分たちを差し置いて盛り上がってるのが許せなかった」と言われて更に驚きました。
自分に何もないと感じていて、その上で「ちょっと生理的に受け付けない」「コミュニケーションの上手くない」連中が「自分の趣味で楽しんでいる」ことに対して、劣等感に近いものを抱いてしまうという可能性も、もしかしたら検討できることなのかもしれません。


 検討できるでしょう。私も例をあげましょう。一昔前は、私たちの親の世代がよくゲームバッシングをしていました。その理由として、自分たちの理解しないもの(ゲーム)が、子供たちを振り向かせているのに、自分たち(親)には思春期ということもあってか振り向いてくれないので、正直悔しいといった気持ちは少なからずあったと思います。だから、報道でゲームが悪いといった話を聞くと「それみたことか!」と言わんばかりにたたくのでしょうね。そちらの例を「熱中できる趣味が無いことからくる僻み」というなら、私の例は「子供を振り向かせる手段が無いことからくる僻み」といえるでしょう。


そして、私はこのように回答をしめくくりました。


建設的な話を。人をけなして安息を得る人間は、どこかに満たされない点があるのです。その満たされない点を本質的に満たすためには、何かを成し遂げたり、自分でしっかりとした考えを持つといった、自分自信を改革することが必要なのであり、他人のアラを探すことではないと思います。そのことを自分を含め、もう少し言い聞かせて生きていけたらなと思います。


 なんか質問者さんに対してレスをするような記事になってしまいましたが、言いたいことは単純で判りやすかったのではないかと思います。次の記事もセットで読んでください。


<参考文献>


ゲームの話をしよう (ファミ通Books)

ゲームの話をしよう (ファミ通Books)


他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)


↑今回の記事を書く上でとても参考になった書籍で、私が最近読んだ本でも大きく印象の残っております。
ぜひご一読ください。


なんかこう書くといいらしいよw


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