書くこと、伝えること、そして言葉

こんばんは。
もう書いているのはとっくに七月入ってますが、六月末でこのブログは生誕3ヶ月を迎えます
みなさんありがとう&これからもよろしくってことでこんな話題。


 このブログリアル友にも教えてくれるのでエッセーの感想をたまに生の会話でいただいたりします。まぁそれはうれしいのですけど。何度も言うように、コメントに残してほしいというのが本音です。コメントに残せば皆さんが見られるというのももちろんですし、文章を書く、人に物事を伝えるという大切さや難しさを認識してほしいということでもあります。
 
 
 そもそも、書くことと話すこととはどのような違いがあるのでしょうか。
表にしてみました。


話す場合書く場合
受けてからのフォローは入るか 「これってこういうこと?」などと聞き返すことなどで
話の脱線やお互いの認識違いに修正が可能。
基本的にはない。読み手の知性にゆだねるしかない。
じっくり考える機会はあるか 基本的に「いきあたりばったり」であり、
考えながら話すのは難しい。
考える時間も、辞書などを引く時間もある。
言葉以外に伝える要素はあるか 口調や見た目、振る舞いで伝わる。(ボディランゲージ) 直筆や手紙なら伝わる部分もあるが、ネットなどでは言葉のみ。
相手とのコミュニケーションから逃れることができるか 「もう聞きたくない」と、面と向かっていうことは難しくトイレなどといってその場を去るか、話をそらすしかない。 いつでも読み飛ばすという自由がある。
修正は効くか ついうっかり言ったことは修正がきかない。 提出・公開するまではいくらでも修正がきく。



注:演説などで、前もって原稿を用意してくるという行為は、書くことと話すことのいいとこどりだと思いますので、ここでは除外します。



久々にタグうちしたんですけどめんどくさいですね(ボソ


 すなわち、この表が何を言い表しているかといえば、話すことは常に相手がいる為、相手の顔色を伺いながら話すこともできれば、理解したか確認しながら話すこともできます。また、文章に比べて強制力も高いです。しかし、話すことは相手がいないため、目に見えない相手を想定して書かなくてはならなく、しかもつまらないことを書けば、すぐ読み飛ばされるという残酷なものなのです。ただし、話すことと違い、相手の好きなときに読めますし、じっくり推敲したり、調べてから書くことができるというメリットもあります。つまり、書くということは、話すことより言葉を吟味して、じっくり考える必要があります。つまり、伝えるということの難しさを一身に背負うということだと思うのです。
 
 
 伝えるという行為は難しいことです。私が文章を書いて改めて感じることは、どれだけ推敲しても常に「舌足らず」という問題が付きまとうということです。それは、ネットの掲示板などはもちろんのこと、書物にも報道にもあるものです。それに対して、枝葉末節な部分をついて揚げ足を取る人がいます。そういう人を見ると「ああ、この人は伝えるということの難しさを知らないな」「たたいて喜んでいるだけなのだろうか?」などと思います。伝えるということの難しさを本当に理解している人は、そんなことはしないでしょう。むしろ相手の舌足らずな部分を補って読むくらいの知性は兼ねそろえていると思います。そう、これが所謂「行間を読む」ってことじゃないかと思います。いい書き手はいい読み手になるということです。
 
 
 だから、いい文章を書くには、言葉を大切にして、相手を意識して、そしてわかりやすく書くことが大切です。そういえば、朝日新聞の宣伝で、「言葉は○○」と何人もの人が言う宣伝があったと思いますが、私にとっては「言葉は人生」だと思います。というのも、人間は言葉で読み取り、言葉で考え、言葉で伝える人間であるからです。人間は一人では生きていけません。だから、他の人間と意思疎通をしなければいけないのですが、その中で言葉というものが果たす役割は、あまりにも大きすぎると思うのです。だから、言葉はその人の人生そのものを作るものなのではないかと思うのです。
 
 
 ところで、私は良くしゃべる人間で、「言葉が軽い」と自分でも認識しています。ですが、文章を書く時になると、良く考えて、推敲を繰り返して書いていると、話すときよりだいぶマシなことがいえるようです。そのなかで常に感じることは、やはり「文章を書くということは難しい」ということなのです。だからこそ、うまく伝わっていいコメントをいただいたときなどは、素直にうれしいですし、自分の中で非常に価値のある行動をしたような気がします。これがブログ三ヶ月間書いていくなかで私が常々感じていたことなのです。
 
 
 他人とコミュニケーションをするとき、うまく伝わらない、勘違いされるということなんていくらでもあるはずです。そんなとき、「なんで私のことわかってくれないんだ!」「それぐらい察しろ!」「あいつは理解力がない!バカだ!」というまえに「おまえは伝えようとがんばったのか?努力したのか?」と自問自答すべきではないでしょうか。自分を振り返らないで人のことを批判するのは簡単です。そう、自己主張するのは結構ですが、そこ相手を納得させるだけの説得力や判りやすく伝える表現力がなければ、「子供の遠吠え」にすぎないのです。そんなこともとても強く考えた三ヶ月でした。

 
 と、いうわけでまとめの一言。
「まずは書いてみましょう。話はそれから」
ということです。