靖国参拝「不戦の誓い」は詭弁か?
やりおった。
ついにやりおった小泉君。
今の私の気持ちを画像で表すとこんな感じです。
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ビートマニアの画像ですが、「また?」がいい味だしてますねw
さて、この靖国問題というものは、なにかというと「中国・韓国の反発が・・・」「A級戦犯が・・・」「政教分離にあたるか・・・」という論ばかりです。それに対する反論として、東京裁判・A級戦犯の裁きに対して認めるか認めないか、内政干渉にあたるかあたらないか、といったものばかりがマスコミなどで垂れ流されています。
私は、そのような論ばかりでは、肝心なものが見えてこないと思います。それは、小泉君が言っていた「あの戦争はまちがいだった」「不戦の誓い」という参拝の理由について考えようとしていないからです。コメントにつきましても、A級戦犯や中国・韓国、もしくは東京裁判について話したい人はよそでやっていただきたいと思います。
靖国神社ってどんなもの?というところから話を始めたいですが、マスコミで散々報道されているから、ここで改めて述べるまでもないと思います。靖国神社は、1869年に東京招魂社という名前ででき、後に靖国神社に改称されました。1853年年のペリー来航から国のために死んでいった人が祭られています。
■靖国神社・事変別柱数■
(平成16年10月17日現在) |
参考:靖国神社HP:http://www.yasukuni.or.jp/annai/gaiyou.html
筆者注:台湾征討→台湾出兵 支那事変→日中戦争 大東亜戦争→太平洋戦争と呼ばれるのが一般的
ペリー来航からどんどんと柱は増えていき、現在、靖国神社には約250万余柱(神様を数える単位)が祭られています。しかし!明治から亡くなった人はこんな数ではありません。
明治以降の日本の戦争・内戦において政府・朝廷側で戦没した軍人らを祀る神社。 概要、年表、拝観案内。
とあり、Wikiで調べると
近代以降の日本が関係した国内外の事変・戦争において、朝廷側及び日本政府側で戦役に付し、戦没した軍人・軍属等を、顕彰・崇敬等の目的で祭神として祀る神社である。
参考:Wikipedia(項目:靖国神社):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE
とあります。
そうなんです。靖国神社に祭られているのは基本的に軍人のみであり、一般人は対象ではないのです。これはひめゆりの塔や原爆ドームとは性格が全く違います。
「欲しがりません勝つまでは」といった言葉をスローガンにして、とても質素な生活を余儀なくされていた一般人は、戦争に協力してないいのでしょうか。軍人を助けた女性も、従軍の人は靖国で神様として扱われ、民間人は対象外なのでしょうか。人を守りたいという精神は同じはずなのに。
また、近代戦争の何がいけなかったのでしょうか。それはその内容が非人道的であったことに他ならないのです。ハーグ陸戦法という戦時国際法がその当時はありましたが、そんなものはことごとく破られました。軍人は護身術もそなわっていれば、武器も持っており、闘うことで給料がでますが、民間人にはそのようなものは持ち合わせてはいません。だから、民間人にも甚大な被害が及び、二つの世界大戦は総力戦といわれ、死者の数もケタが違うのです。特に、南京事件や広島・長崎の原爆投下は完全に民間人も巻き込んだものでした。現在の戦争もそうですが、軍人が起こして軍人のみが戦い、そして決着がつくものではもうないのです。小泉君は「あの戦争は間違いだった」「不戦の誓い」とおっしゃいますが、何が間違いかは認識がうすいようです。(と、いうより判っているけど表沙汰にできないのでしょう。)
だから、私は靖国参拝で「不戦の誓い」は詭弁だと思います。なぜなら、靖国に参拝して「不戦の誓い」というのなら、軍人だけが明治以降の戦争を闘った、亡くなって被害にあった、だからこそ今の日本ができたということに他ならないからです。一般ピープルを無視した「不戦の誓い」なのです。となると、日本遺族会をはじめとする遺族の理解を得る為、もしくはアメリカに追従することで自衛隊が各国の戦地に出向き、また新たに靖国に神として祭られることを想定して参拝したのかと邪推せざるを得ません。