最近の過熱報道について


こんばんは。
8/28の日記から、コメントが書き込めない不具合が発生しています。
現在はてなに問い合わせているので、しばらくお待ちください。


またマスコミネタかよ!といわれそうですが、最近目に余るものがあるので書きます。
今回は後輩のTAKASHIが割と面白い記事を書いているのでそれを参考にしながら書くことにします。
TBアドレスはこちら:http://white.ap.teacup.com/applet/dreamtheater/62/trackback


一つ目の気になることは、早稲田実業の斉藤投手が一躍有名になったと同時に出てきた、ハンカチ騒動です。テレビをつけると毎度ハンカチハンカチと・・・。そんなことより総裁選や堀江被告の公判、凶悪事件についてもっと時間を割いて欲しいのですけど・・・。


>アメリカに行ってからハンカチを使わなくなったハンカチ王子こと、斉藤祐樹君。
>なぜハンカチを使わないのか?というバカ記者の質問に【こっちであんまり汗をかかなかった】


>まぁそれは嘘ですなw


私もその通りだと思います。なぜ、ハンカチハンカチってそんなに珍しがるのでしょう。スポーツ選手が額に汗したら、ハンカチで拭くことなど当たり前ではないですか!。これがユニフォームでふきふきしてたらバッチーとなるわけです。もし、扇子や団扇を持ち出してきたり、油とり紙で拭きだしたりしたら、珍しく写るでしょうが。ハンカチで額の汗をぬぐう事が奇異に写るほど、世の中不潔なのでしょうか。世の中にはびこる清潔主義と矛盾する気がします。


>このハンカチフィーバーのせいで外で青いハンカチが使いづらいと言う人もいる(俺もだけど)

なんて事態も起きてます・・・。


そして
>チーム関係者に【はい、野球の質問お願いします】と言われるバカ記者たち


これは失礼ですね。彼はスポーツマンなのに、スポーツの質問をメインとしない。彼はプロではないですが、これをプロにやったら立派な冒涜だと思います。


そしてもう一つ、それは紀子さんの出産騒ぎです。


お子さんが生まれたことはもちろん祝福したいですし、各地が歓喜に沸いていることも大変よいことです。しかし、TVのチャンネルほぼすべてが皇室番組のようになってしまっている事態は何とかならないのでしょうか。民放もお互い協力体制がかなりできあがっているのに、なぜ時間をずらして報道できないのでしょう。


その過熱報道で一番被害を受けているのは紛れも無く産んだ本人でしょう。いくら病室を移さない、本人に会見をしないからといって(したら大問題です)愛育病院の前にあれだけ報道陣が詰め掛ければ、落ち着けるわけないでしょう。「産中産後は嫁をいたわれ」なんて親父の小言レベルのはずですが。


そして、紀子さん出産の影響で、愛育病院で産みたいという人が殺到し、四ヶ月先まで予約でいっぱいだそうです。「行列のできるおいしい店」といってTVでとりあげ、人が殺到することも同じことがいえます。しかし、これも考えてみれば愚かなことです。なぜなら、病院やお店には許容量というものがあります。たくさんの人が押しかけ、それを超えた先にあるものは、ひとりひとりに対するサービスの質が低下することか、従業員の激務のどちらしかありません。そう、100人の患者さんがいる場合と、200人の患者さんがいる場合で、同じ従業員数だった場合どんなにがんばっても後者を前者と同じくらい目が行き届かせるようにするのは不可能です。


これで、これから半年以内に愛育病院で医療ミス、資格のない人が資格の無い分野で働いていたといった事件がもしかしたら起こるかもしれません。そんなことは起きてほしくはないですが、起きてしまったら本当に笑えません。そして、このようなことが起こったら、翻って「病院が悪い」と言い出す人もきっと多いことでしょう


こうやって、マスコミがとりあげたことで「おいしい店」が「おいしくない・サービスが悪い店」になってしまったケースは、探せば多数あるかもしれません。しかし、今回は「おいしい・おいしくない」で済まされる問題ではありません。出産という、命にかかわる行為なのです。たくさんの人が押しかけ、サービスの質が低下した病院を避けて、普通の病院で産むか、紀子さんが出産したという、いわば縁起かつぎをとるか、本当に安産を願うならどちらが正しいでしょうか。


ところで、なぜこのような愚かな報道がしつこい程垂れ流されるのでしょうか。それは、ただ単に流行りモノ好きな人々、ミーハーな人々、日々のネタに植えている人達が、そういった報道を求めているからだと思います。しかし、彼らは最新の情報を追うことばかりに夢中で、その裏には「ハンカチで額の汗をぬぐうことが珍しく見えることこそ変な世の中」「野球選手に野球以外のことで有名になるという大変失礼なこと」「過熱報道が子供を産んだ本人とその子供に対して悪影響を及ぼしていること」「縁起かつぎを求める人が多い為、かえって病院の質の低下を招いていること」といった、一歩進んだ情報の見方、情報の本質をさぐるような見方ができていないような気がしてなりません


とにかく、ひとついえることは、需要があるところに供給があるのです。こうした報道があるのは、それを求めている人達が数多くいるからなのです。