ツンデレはなぜもてはやされるのか?


ツンデレ大好きです。
っていうかツンデレは世の中のすべてです
ツンデレは(以下略・・・・
あんまり続けるとキモくなるのでこの辺でw


ツンデレ好きな人が世の中増えているような気がします。ツンデレカフェなんてものもできてるんですもの!(行ってみたい・・・)ツンデレが何だからわからない人ははてなダイアリーキーワードを見るか、Wikiを見てください。あの、Wiki詳しすぎなんですけど。。。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC


さて、今回はツンデレがなぜもてはやされるのか!ドラマ・アニメ・ゲームの影響といってしまえばそれまでですが、もう少し深く考えてみたら、すこしばかし説得力があるかもしれない構想が浮かび上がったので書いてみます。


理由1:公衆の前でデレデレするわけいかない、日本人の文化からきたもの。


外国人、特に欧米系の人は街中で抱くわキスするわ、デレデレけっこう平気でやります。しかし、日本人は、最近そういったことを平気でやる若い人も増えてきましたが、やはり公衆の場ではなかなかできないものです。要するに、日本人は世間体を気にする国民性があるのです。なぜなら


19世紀中葉までの日本語には「社会」という単語はなく、「世間」や「浮き世」などの概念しかなかった。

と、wikiにもあるように、外国から「ソサエティ」という言葉が入ってきたとき、その訳語として、初めて「社会」という概念が生まれたのです。それまでは「社会」より狭い意味である「世間」という単語しかありませんでした。だから、昔から、日本人の人間観は、内といえば家族・身内を指し、外といえば世間を指しました。そう、日本人は昔から「世間様に恥がないように」と教えられ、世間でよくない行為を犯すと、身内の人間に迷惑がかかったり、変な色眼鏡で見られかねないのです。そして、それこそが恥をかくということでした。


理由2:日本人はなかなかストレートに言いたいことを言えない。まわりくどい。


これは、一昔前の日本文学を見るとよくわかります。そう、最後まで読まないとなかなか内容をつかめない書物が多かったのです。「大事なものは最後にとっておく」、「真打・黒幕は最後で登場する」といった意識も日本人には比較的強いと思います。また、比較的おとなしくて内面に深いものを秘めている人を「奥ゆかしい」と賞賛もしてきました。最初にいいたいことを述べてしまい、後に根拠を述べるというスタイルがが日本人に浸透してきたのは最近なのです。


理由3:恥ずかしい。はにかみ屋さんな日本人の特性。


1.2に深く関連しますが、要するに公衆の前でやること、そして感情を素直に伝えることが日本人にとって恥ずかしいことなのです。イタリア人の男性は、年頃の女性がいたら口説くのがルールという意識があるようですが、日本人にはなかなか理解しがたいものでしょう。


理由4:プライバシー保護の風潮によるもの。


最近では、個人情報を悪用した架空請求などが相次いでおり、マスコミでも連日とりあげられています。個人情報保護法も施行されました。そのためか、個人情報は大事なものという認識が生まれ、それに伴いプライバシーが大切という意識が社会全体で強まっています。「デレ」の部分など、それこそ本心であり、最大のプライバシーとも見て取れます。よって、人はそれを隠そうとし、中途半端な気持ちでむやみやたらとそれに入り込むべきではない、という意識が芽生えたのではないかと思います。だからこそ、本心である「デレ」の部分が貴重であり、貴重だからこそそそられるというのはあるでしょう。


理由5:まだ見ぬものへの好奇心・渇望。


日本は、高度な消費型社会になりました。奥深くないもの、底が浅いものは、映画でもゲームでも漫画でもすぐ飽きられるようになりました。それに伴い、「人間も他人の奥深いところを見てみたい」という欲望と、「自分は奥の浅い人間、底が知れた人間になりたくない」という欲望も生まれたのではないかと思います。そういえば「自分探し」なんてことばもまだよく聞かれます。「デレ」をする側、求める側にせよ、今の社会で求められている欲望が見え隠れします。


理由6:現代社会のディレンマを反映している。


以前書いたこの書評を参照してください。


「心のどこかでのどこかで満たされない思い、私を受け止めてほしい思いというもの(すなわち「やさしさ」)はだれにでもあるはず。


しかし、その思いより自分の心が傷つきたくない思いの方("やさしさ")が今の人間は総じて強いのです


と書きましたが、これが現代人の抱える心のディレンマだというものが著者である大平氏の主張です。
どうでしょう。これをこのまま後者を「ツン」を前者を「デレ」だとすれば、とてもしっくりくるきがします。誰にでもこのディレンマがあるからこそ、ツンデレのキャラクターに共感を覚え、意識しているにせよ、していないにせよ、ツンデレをする側の人間になってしまう気がします。ツンデレは、現代の人間関係における葛藤を如実に表したものといえるのではないでしょうか




結論としては、理由を思いつく限り6つ並べてみましたが、うち3つは日本人だからこそ当てはまるものでした。だから、外国人、特に欧米人種が「オウ、ツンデレハ萌エーデス!」とかいうことは考えにくいのではないでしょうか。そういえば、萌え文化は海外でも浸透しています。しかし、ツンデレは日本人でこれだけ騒がれて(いや騒いでいるのが自分だけという説もありますが。)いますが、海の向こうではあまり言われていません。かれらはキグルミみたいな、単に見た目が可愛いものに惹かれているのか・・・どうかはわかりませんが。


とにかく、皆様良いツンデレライフを(ぉ


参考:wikipedia 項目「社会」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A


そして恥の文化といえばこの本。久しぶりに少し読み返しました。


菊と刀 (講談社学術文庫)

菊と刀 (講談社学術文庫)