音楽配信サービスとNapster


はいこんにちは
短くするみたいなこといっちゃったんで短くしないとね。


Napsterって気になっていたんです。
ファイル交換の先駆けとなり、あまりにも無法地帯になってしまったので米国のレコード会社などから徹底的につぶされてしまったアレです。そのNapsterが日本にも法人をもって音楽配信サービスをやるというのでやってみました。


ところで、音楽配信において大切なことはいかにしてカジュアルコピーに勝つかということです。カジュアルコピーとは
ファイル共有ソフトメッセンジャーをつかってのやりとりをする
友達が買ったり借りたものをCD-Rなどのメディアに焼いて貰う
はたまたDVDやCDを借りてコピーして返す。もしくは買ってすぐに売る
などなどです。


これらは著作権上ではかなり黒に近い灰色、もしくは黒に等しい行為です。
しかし、PCとネットの普及により、ほとんどのユーザーがカジュアルコピーを行っているといっても過言ではありません。だから、生半可な音楽配信は彼らをひきつけることができないのです。


音楽配信カジュアルコピーに勝つ要素といえば、利便性に他なりません。というのも、人間が音楽を聞くという行為は衝動的なものなのです。なぜなら、特にポップスは、CMやTV・アニメ、そして音楽番組であちらこちら流されているもので、フレーズやメロディが耳に残って聞きたくなるのが普通です。CDTVを見てタイトルを知ってその音楽を聴くなんてことはだれしもしたことがあるのではないでしょうか。しかし、いざ聞くとなると、近所のTSUTAYAにいってもその音楽があるとは限らないし、返却も面倒でしょう。友人から貰うにしても、誰が持っているかわからないし、友人にも都合ってものがあります。弱ったなぁ・・・
こんなときこそ音楽配信の出番です。


さて、音楽配信について大切なことを述べた上で、私が普段使っているiTunes Music Store(以下iTMS)とお試しで一週間つかったNapsterを比較してみましょう。




Napsterの料金体系ですが、月額1280円の聞き放題コースと1980円の聞き放題&携帯プレイヤーに転送できるコースと一曲ずつ購入するコースの三つから選べます。対応している機種はGigabeatなどごくわずか・・・もちろんipodにも対応していません。今回は1280円の聞き放題コースを一週間無料トライアルしてきました。(ちなみに、聞き放題で聴けない曲、すなわち購入専用の曲もあります。)


まず、利便性で大きな問題が・・・
それは、アプリをダウンロードして、IDとPASSをとって、クレジットカード情報を晒さないと、トップページにすらいけない、すなわちどの音楽があるかすら知ることができないのです。これは大変不便でしょう。一方iTMSiTunesをダウンロードして、ホームに行き音楽を検索し、試聴するまでが無料で行えます。しかも試聴の音質は本物と同じで30秒聞けます。(しかも聞けるのは大抵サビの部分です。)


そして音楽配信サイトにおけるもっとも大切な事といえる、配信曲数についてです。Napsterタワーレコードと提携を結んでいるようですが、正直配信曲数が少ないです。洋楽にかけてはとても充実していると思いますが、邦楽は、私がお試ししていたときは「モーニング娘」と検索かけても結果が0件でした。ただ、iTMSでも私は満足していません。たとえば「whiteberry」や「いきものがかり」と検索しても出てきません。なぜかというと彼らの曲を配信しているソニーミュージックと契約していないからです。ユーザーはいつも使っている音楽配信サービスが聞きたい音楽を配信している会社と提携していないと、カジュアルコピーに走りかねません。そういった意味で、本当にユーザーに便利な音楽配信サービスはまだないとも言えるかもしれません。


さて、全体的な感想としては、特に収録曲の偏りと少なさには驚かされました。しかし、それでも安価で聞き放題な点はやはり魅力的です。たとえば、作業をしながらジュークボックス的な使い方、本のページをめくるように適当に聞いているうちに自分にお気に入りの曲を探すといった、今までの音楽配信サービスにない楽しみ方が考えられます。まだ未発達な部分は数多く感じられましたが、配信曲数が増えたらもう一度1ヵ月くらい使ってみようかと思います。