ポール・モーリアさん死去


去る11月3日、日本では三連休の最初の日、文化の日としてうかれていたところ、じつは個人的にショッキングな出来事が起きていたんですね。


11月5日くらいのザ・ワイドで見たことなのですが


ポール・モーリアさん死去だそうで・・・


フランスのマルセイユ生まれ、4歳の時からピアノを学び、40代でオーケストラ楽団を持ちました。主な仕事は指揮者ですが、作曲・アレンジ・ピアノなどいろいろこなしていました。イージーリスニングの巨匠、第一人者で、総公演回数は1200回を超えるといわれます。1998年に指揮者を引退し、本日白血病で亡くなりました。81歳でした。


母親がかなりのファンで、母親の話によると日本が好きで、よく公演にきていたといいます。結婚する前も後も何度か好きで公演に行ったとのことです。私も行きたかったなぁ。




<主な楽曲>

母親と一緒に「ポール・モーリアのどんな曲が好き?」と話し合っていたところ、いろいろ出ました。やはりひとつには決められないようで(笑)


まず欠かせないのが「恋はみずいろ」でしょう。世界で500万枚売り上げたといいます。この曲のすばらしいところはなんといっても綺麗で耳に残るメロディが特徴的です。グラミー賞を受賞しました。


これも欠かせない曲といえば「オリーブの首飾り」でしょう。日本ではもっとも有名な彼の曲となりました。そう、手品の時に流れているアレです。なぜこの曲が使われるようになったのかといえば、松旭斎すみえさんという手品の大御所が、この曲をえらく気に入っていて、バックミュージックで流したことから広まりました。「たらららららーん」というメロディを口ずさみながら出てくる手品師もいるらしいですよ。この曲は少し洒落た感じ、モダンな感じがする一曲ですね。


なお、手品師のマギー司郎さんはセーヌ川に停泊中の豪華客船内を訪ねた際、ポール・モーリア氏はフルオーケストラを呼び、マギーのために『オリーブの首飾り』をバックで生演奏しつつ手品を見ていたそうです。ザ・ワイドでもとりあげてられていました。


母親お勧めの一曲が「シバの女王」だといいます。少し落ち着いた感じの曲です。でもどこかに力強さがある曲ですね。


私の一押しが「涙のトッカータ」です。聞きやすいメロディだけでなく、ボサノバっぽいリズムがハマります。曲はとっても短いのでリピート連打推奨です(笑)


他にも「コンドルは飛んでいく」「ゴッドファーザーのテーマ」「レット・イット・ビー」など、彼はたくさんの曲をアレンジしました。



ところで、私の世代は、やはりロックやパンク、メロコアなど、激しくて万人ウケしなさそうなものが好きな様です。確かに、音楽は聴きやすければいいというものではありません。しかも、万人ウケを狙いすぎてか、最近のポップスなどは音楽よりもビジュアルに力を入れているものが少なくないことは事実です。しかし、音楽をコミュニケーションの手段として考えたとき、「自分が好きなものは通好みのモノだから、別に他の人にわかってくれなくてもいい」みたいなスタンスでいることは大きな痛手です。できることなら色々な人とに通じる話題を持っていたほうが、コミュニケーションという面では得しているのです。実際、私はポール・モーリアを知っていることにより、世代が全然違う母親と、盛り上がれる共通の会話がひとつできたわけですから。


だからこそ、皆が「あーしっているー」といえる万人向けな音楽が必要なのです。だから、聞きやすいイージーリスニングというジャンルを開拓した彼の功績は果てしなく大きいのです。そカラオケに行くという行為も、お互いが歌って聞くだけでなく、懐かしめのメロディをきいてー「あーなつかしい。うちらそのころ中学生だったよなぁ」とか言って話が弾むこともまた大事な事だと思います。


ただ、音楽に限らず、まだ有名でない人、コア向けを狙ったものが泣かず飛ばず終わると、それほどでもありません。しかし、万人ウケを狙ったもの、もしくは既に有名になった人だとひどく叩かれるのが世の常です。だからこそ万人にウケる事は難しいのですね。


余談ですが、私たちの世代でみんな知っているといえば、挙げたらキリがありませんが
X-JAPANとか安室奈美恵くらいでしょうか。あと、私の周りでは相川七瀬好きが多いみたいです。


とにかく、ポール・モーリアさんが亡くなったことは、スポーツ界でいえばアンディ・フグさんやアイルトン・セナさんが亡くなったくらい大きな出来事のはずなのですが、日本のメディアはあまり大きく取り上げませんでした。
(´・ω・`)スーパーションボリーナ


参考:wikipedia 項目「ポール・モーリア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A2