いわゆる「亀田批評」について


はいこんにちは
12月19日のボクシング、ほぼ徹夜だったのにがんばってみていました。
ほぼきちんと見ていられたのですが、12ラウンドあたりで3分ほど夢の中へブラックアウトしました。
でも判定のときはなぜかしっかり起きていたから不思議・・・。
まぁそのことについてです。


実は、私は亀田選手が好きじゃありませんでした。
八百長疑惑はとにかく、あのビッグマウスが好きになれませんでした。
だがしかし、今回の亀田選手は素直にすばらしいと思いました。


なぜなら、今回の亀田選手はゼロどころかマイナスのスタートにも関わらず、だれが見ても納得できる結果を出したからです。
八百長だ」「ビッグマウスはどうした」と散々言われました。私の家族でも亀田選手が好きな人はいませんでした。


こんなことまで言われてますしね・・・


あの四ヶ月、世間の厳しい評価を尻目に、さぞかし厳しい練習をしたのでしょう。
20歳の人間が背負って立つには過酷といえるほどの・・・。


さて、結果はどうでしょう。
さすがに誰が見ても勝ちといえる内容だっただけでなく、私は試合が終わったあとに、あのランダエダ選手とお互いの健闘を称えて抱き合ったということが印象的でした。あれだけ敵対していたランダエダ選手も、リングの上で殴りあうことで、お互い理解しあえたのではないでしょうか。それだけでなく、次の日の記者会見で「ランダエダもいい選手」と敬意を示していました。さらに、自分を支えてくれていた父への感謝の言葉をリングで述べていました。これを見て、私は亀田選手の印象がガラリと変わりました。


この亀田選手の反応を見て、私も昔、ゲーセンの大会で、おそらく決勝戦であたるといわれたライバルがいました。しかし、実際の大会のおいては、そのライバルとあたることなく私が散ってしまい、ライバルが優勝しました。そこでそのライバルが言った言葉は「私と戦わないで散っていったライバル達とも、私は戦いたかった。今度はもっと練習して、彼らにもきっちりと勝ちたい」と言っていました。優勝したからといって有頂天にならず、敗者にも敬意を示したすばらしいコメントだったと思います。


試合に勝ったとき、自分のうれしいという気持ちだけをぶつけることは簡単です。でも、その裏には支えてくれた人もいれば、争いはしましたが、36分リングの上で戦った相手もいます。亀田選手はその人達のことも考えられるいい選手になっていたのです。野球にしろサッカーにしろ、大物選手は応援してくれるファンのことを大事にし、健闘した相手に敬意を払い、再戦をしたいという気持ちを示すものです。亀田選手は、二十歳になって、心も立派なスポーツ選手になっていました。


叩き、いじめばかり横行し、それに伴い自殺や引きこもりといった暗い話題に事欠かないこの社会において、亀田選手はマイナスから這い上がったいいロールモデルになったと思っています。私は今度から亀田選手を応援しようと思っています。


しかし、「亀田批評」だけで終わらせないところがねこまんま学園なのです。




いつの世も、傍観者とは一番オイシイ立場なのです。いろいろ注文つけようと、批判しようと自分の身に火の粉がかかってくることはありません。第三者が大体行うこととしては・・・


・「感動をありがとう」などといって自分が何かを成し遂げた錯覚に陥る。
(選手と一緒に感動を味わうことはすれど、それに触発されてなにか自分から行動を起こそうとはなかなかしない。)
・批評、バッシングをして悦に浸る
(人間、批評や叩きを行っているときこそ自分がなにか高尚な人間に見えてくるもの。)
・「次はKOで倒して」などと注文をつける
(その注文のせいで重大な過失が起きたとしても、当然責任を背負う必要はなし。またそんな覚悟もない。)


亀田選手は我々の身近にいる人間ではありません。でも、身近の人間に対して第三者的立場ばかりとり、上記のようなことを繰り返していれば間違いなく嫌われます。


( `Д´)<メガブチキレス>.。oO(第三者立場でいろいろ亀田君に言っている人達は、その厳しい視線を少しでも自分に向けるべきでしょう。)


さらに、傍観者というものは対象が困っていたりバッシングの対象になると活気付きますが、それが収まるとどこか物足りない気持ちになり、逆に不満になるものです。人の不幸は蜜の味とでも言うべきでしょうか。芥川龍之介は「鼻」においてこのことをとりあげ「傍観者の利己主義」と述べました。実際「スタメン」では、Yahooリサーチにおいて、「亀田選手は負けてほしい?」「亀田選手は勝ってもバッシングは続くと思いますか?」という質問において、両方とも半数を超えていました。これは要するに叩きたいだけということではないでしょうか。


だから、私は亀田選手には回りになど振り回されずに自分の道を是非貫いてほしいと思います。(ただ、ビッグマウスは控えたほうがいいと思うけど。)


そして、私も来年早々習い事を始めるつもりですし、試験もしなくてはなりません。亀田選手に負けないように結果だしてきたいと思います。