20冊書評Vol4.阿部真大著「搾取される若者たち」

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)
asin:4087203611
ちょっとご無沙汰。
書評なんだけど大事な部分を太字とか赤線にして読みやすくしようと思った。


内容
「やりたいことを見つけなさい」「好きなことを仕事にすればいい」といった考えが社会に浸透している。この考えに「ちょっとまった」をかけたものが本書だ。

好きなことを仕事にして、生活が安定すればそれは幸せであろう。だが、それが不安定な就業形態で行われたとき人はワーカーホリックに陥りかねず、大変危険である。ニートが社会問題化している。だが、好きなことが仕事に出来ないニートと、好きなことが仕事にできたワーカーホリックは実は紙一重なのである。今現在、若者の間でこうした二極化が進んでいる。


筆者は大学院で労働社会学を学ぶ途中に、大学を休学してバイク便のライダーをしていた。
そこには趣味を仕事にし、仕事により趣味を更新し、また仕事に向かう・・・というバイク便ライダーがワーカーホリックに陥っていく姿が書かれていた。職場にそのようなトリックがいくつも巧妙に仕掛けられているからだ。


だが、そこには猛スピードで公道を走りぬけ、常に排ガスを吸い、そして危ないすり抜けを繰り返している危険な世界であった。ライダーとしての限界はいつか来る。中にはその危険を訴えるものもいる。ところが、職場のトリックはそれを許さないのだ。


このように、職場にはライダーを陥れる、さまざまなトリックがある。これは経営者が仕掛けたものではなくトリックは職場自体にあるという。だが、それでも経営者はトリックの裏で甘い蜜を吸っている。


そういえば、所謂団塊ジュニアといわれる世代は、その意味も問わずに、その先にどのような未来があるかも教えられずにただ「競争」「競争」といわれ続け限りあるパイを奪い合っていた。同じ世代でばかり争っていた。しかし、そろそろ気がついたほうがいい。ライダーが戦う相手は同じライダーではないことに。

続きを読む

ご無沙汰してました

ご無沙汰!

PC壊れるわ、家庭の事情があるわ、職場はテンパるわで、更新遅れてしまった
これからはもっと書評だけでなく幅広くやりますよっと。


とりあえずPCのことを。
起動するとTVの音量を5くらいあげなくてはいけないDEL○のPCが
ROプレイ中に逝ってしまわれた。

OSのリカバリーができないほど重傷で、HDを変えてもだめだった。


職場の同僚に話したところ、「かなりハードウェア的なものだから騒音の件もあるし、作り変えたら?」
という話になって、作り変えることにした。


で、先日ヨドバシAkibaでパーツを買って何年かぶりに自作した。
といっても最近のパーツ事情を知らないのでほとんど作ってもらったに等しいけど。


で、2時間くらいかけて自宅で作ったとさ。
超静音PCになった。
こんかいこだわったことはいかに静かにするかであり
ケースファンを無くしたことにより枕にして練られるくらい静音にっ!!!
athlonで初めて作ったけど、これいいね



とりあえず安眠と優れたPCライフが戻ったことに歓喜
あと、ROなんてサクサク動き、Pentiumじゃないから読み込みが早い。


えーここで質問。
グラボはATIRADEON HD 2600PROを使っているのだが
ROから別画面に切り替えると真っ黒になり、リログするしかない。
また、たまに画面がちらつく(/lightmapで症状改善を確認。)
さらに、MSNビデオなどのWMV動画が再生はできるが見られたものじゃない状態になる。


・CODECは追加済み
・グラボのドライバは最新
・ネットは一通り調べた


誰か解決策知っていたら教えてくれると大変ありがたい。


というわけで次回からガンガン更新しますかね。

20冊書評Vol.3 山田真哉著「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」


さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)


内容
会計はやさしくないが、本質はそれほど難しくはない。そして、もっと会計は実生活に即しているものである。しかし、会計の入門書においては、どうしても専門用語がでてきてしまう。なぜなら、いくら本人がやさしく書いているつもりでも、会計の常識から抜け切れていないからである。


よって、筆者は会計の常識からいったん離れることにしたという。そして、とことん身近な問題を扱っている。「さおだけ屋はなぜ潰れないか」もその一環である。他にも、人が全然入っていないけど潰れない店、商品を全部売って怒られた、トップを逃して満足するギャンブラーなど、「えっ」と思えることが多数でてくるが、皆会計の理にかなっている。


そして、筆者は数字によわくても数字のセンスがあれば良いという。というのも、会計で使う演算はほとんど加減乗除の四則演算である。監査も決算書すべてに目を通すわけではなく、怪しいと思ったところに目星をつけて調べる。だから、会計をやる上で、数字のセンスは必要である。

続きを読む

20冊書評vol.2 大平健著「豊かさの精神病理」


ねむいわ〜。でもピッチあげていかないと。


豊かさの精神病理 (岩波新書)

豊かさの精神病理 (岩波新書)


内容
元々、人々にとって「モノ」とは人と人をつなぐ架け橋であった。一緒に食事をするということは、「同じ釜の飯を食う」という言葉からも、食べ「モノ」を媒体とした人と人の仲を紡ぐ方法であった。他にもおすそわけしかり、お土産しかり、お歳暮やお中元もまたしかりである。皆これらは、「モノ」を媒体とした人と人の交流であった。


だがしかし、現在精神科を気軽に訪れる「よろず相談」の患者の中には、従来の人と「モノ」のあり方と逆のベクトルが働いているようである。というのも、彼らは「モノ」を主人公とし、相対的に人を背景のように扱い、煩わしい人間関係を一切排除し、消毒された人間関係を送っている。かれらは、モノを主人公とすることで、不倫の後ろめたさも感じず、モノに個性ややる気を求める。そして、会話は人間っぽさが感じられず、むしろ頭の中のカタログを読み上げていくような「モノ語り」で占められる。


しかし、一見幸せに見える彼らの生活の弊害は、人間関係のいざこざにあまりにも弱すぎるということである。そう、ちょうど消毒・清潔された環境にいると、たった一つ落ちているチリ一つが大きな不安を招いてしまうように。人間の免疫も弱まってしまうように。


大抵の人間は、人間関係の悩みがあると、だれかに相談する。しかし、彼らは相談できる人がいなかったり、愚痴をこぼすという解決方法を思いつかないだろう。なぜなら、彼らの人間関係は既に消毒済みだからだ。それが、タイトルにもなっている「豊かさの精神病理」である。

続きを読む

20冊書評Vol.1 清水敏彦著「他人を見下す若者たち」


なんかねぇ・・・。
書評を書こうとするとその本が無いんですよ。どっかいっちゃったり貸してたり(言い訳)
そんなことより本題本題!


要旨


他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

他人を見下す若者たち (講談社現代新書)


近年、若者の感情とやる気が変化している。感情の面で言えば、明らかに怒りの面が増えている。
しかも、その怒りの対象は社会の不正に対してでも、他人のために怒るためでもなく、専ら対象は自分である。
そう、自分の尊厳や立場を傷つけられると生存本能的に怒ることが多くなったと、筆者は指摘している。
その反面、今までとは違った、他者を見下す時に見られる冷笑的な笑いも増えたという。


そして、その生存本能は他者を見下すということにつながっていく。
現代人は、自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。世間の連中はつまらないやつらだという感覚を、いつのまにか自分の身に染み込ませているように思われる。(中略)このように若者を中心として、現代人の多くが他者を否定したり、軽視することで、無意識的に自分の価値や能力を保持したり、高めようとしている。
(本書、帯より。)これを筆者は「仮想的有能感」と呼んだ。


筆者は「仮想的有能感」が現れる背景として、現代はいきいきと生きている感覚が減少しているため
かえって生存本能が浮き彫りになったとも見ている。
皮肉な話だが、その生存本能である「仮想的有能感」をむき出しにすればするほど
生きている実感が失われていくのである。
これが、筆者が「現代人のやる気が変わった」と考えるものの本質である。


そして、筆者はITの発達、ネット社会、ドラマよりニュースを好むようなありかたを
仮想的有能感」が生じやすい原因と考えている。
そして、この状況を打開する妙案は無いが、しつけ、地域社会の再生、そして感情を受け止め
共有できる場を持つことが大切ではないかと締めくくっている。

続きを読む

話し合う対象は趣味?それとも人?


日記を書く時間が無いっ!
ほらそうこうしている間にもう二週間ほどが経過。
こうなったら早起きして書くしか・・・。
久々にエッセーでも書こうと思ったんで執筆。


人それぞれ趣味、こだわり、ハマっているものは違うもの。
サッカーや野球といった一般に認知されやすい趣味から、
声優やアニメなど、残念ながら一般的にはオタクといわれてしまっている
モノに興味を持っている人も世の中には多数いる。


だが、これらにハマっているせいで人間関係にトラブルが生じてしまうケースも多々ある。
(特に恋人同士)そんなとき、問題にすべき対象が趣味などにはまっている「その人のあり方」
であるのに「趣味そのもの」の批判へとなってしまう
ことが多々ある。


たとえば、趣味などで人間関係が崩れる原因として多いのが
「没頭しちゃうと周りが見えなくなる」というもの。
筆者も「ゲーセン行くと、私ほっとかれちゃう・・・」などと
嘆かれた、困った経験もある。


他に多いのが、趣味に関する話題について延々とはなされ、相手が「興味ないよビーム」を
出しているにも関わらずそれをやめようとしない。なんていうのもとてもありがちなケースだ。


ところで、筆者の趣味は、ゲームであることは常々述べているが
ゲームに関わらずその趣味を友達、特に恋人と一緒に楽しみたい
という人は多いはずである。


だが、そこでもいざこざが発生する。なぜなら、片方は趣味、もう片方は初心者。
となればお互いの知識や経験などが段違いだからである。


すると、料理にたとえて説明すると、だいだいこんな展開になりやしないだろうか・・・。

続きを読む

RISK DANCE WORKSHOP EVOLUTION-V(ダンス)見てきました


熱くてとけそうだけどこんばんは。


タイトルが妙に長ったらしくえしかも英語でわかりづらいけど
要するに知り合いのダンスを見に行って来たよという話である。


ここでのポイントはダンスイベントの開催時期である。
7/14・15日に調布グリーンホールで行われたのだが(筆者が閲覧したのは14日)
もう一ヶ月以上経っている(・o・)
さすがその辺はねこまんま学園的くおりてぃというかなんというか・・・。


まぁそれは置いておいて、早速どんな感じかレビューを。
今回のテーマは「向上しよう ひと休みしてまたジャンプ!」
というものであったが、「向上しよう」の点においては確実に見て取れた。


というのも、前回もこのダンスイベントは拝見させてもらったが
そのときより確実に観客を飽きさせない工夫がされているなと感じたのだ。
だから、当日来場者の多くは参加者の知り合いだと見受けられるが
ライブなどにありがちな、参加者の演技だけみてさようなら・・・。
と帰ってしまってはあまりにももったいないなさすぎる。
実際、休憩時間を間に挟んだが、その間に帰った人などは皆無であった。


どのように飽きさせないかというと、迫力のサラウンド、証明技術、センスの良い衣装
さらには、ダンス中に迫力の映像を取り入れたりと
最先端のエンターテイメントを楽しませてもらった感じである。


だが、今回優れているのは単に技術的な側面だけではない。

続きを読む